2022/10/28

スナックミーは2020年2月よりアップサイクル商品開発に取り組んでおり、味や品質が問題ないにもかかわらず、廃棄予定にあった食材を活用しておやつを作っています。おかげさまで、2022年10月時点で15種類の商品化を実現することができました。ご協力いただいた生産者のみなさま、ご購入いただいたみなさま、本当にありがとうございます。
毎年10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」です。フードロス削減について、スナックミーでもっとできることはないか。一緒にお取り組みをしている生産者さまにご協力いただき、インタビューを通して開発の背景をお伝えできればと考えました。今回は2021年7月に発売した『Upパイナップルケーキ』にフォーカスして、カンボジア農家さんのご状況などを含め、詳しくご紹介したいと思います。

主にカンボジア産のドライフルーツを取り扱っているJFP(ジャパン・ファームプロダクツ)さんは、スナックミーで大人気の『プレミアムドライパイン』の生産者さまです。スナックミーのアップサイクルおやつプロジェクトにご賛同いただき、2021年に7月にカンボジアで育てられた規格外(割れ・欠けなどがある)のドライパインをケーキにアップサイクルした『Upパイナップルケーキ』を共同開発いたしました。
過去に寒天ゼリーをアップサイクル商品として商品化したこともあったそうですが、本業のドライフルーツ作りをしながら、食品ロス削減への取り組みを同時に行うことが現場の負担となってしまい、力を入れることができなかったとのこと。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり本格的に取り組むようになったようですが、その背景には深刻な状況がありました。
──新型コロナウイルス感染症拡大以前と比較して、具体的にどのくらいの出荷量へ影響が出たのでしょうか。
弊社では商品の3割ほどが出荷先をなくしてしまったんです。私たちのモノづくりの拠点であるカンボジアの産地の農家さんたちは、さらに深刻な状況にありました。隣のタイなどへ出荷していたパイナップルやマンゴーが、コロナによる国境閉鎖の影響を受けて出荷することができず、値段が急落してしまいました。マンゴーだと10kg出荷して、手取りがたったの50〜60円。これは現地で飲料水が1L買える金額。そして1食も食べることができない金額でした。

私たちはコロナ前と同じ価格で生産者さんたちから果物を買い取って、下支えに頑張りました。その中で、スナックミーさんとユーザーの方々が先駆けて手を差し伸べてくださったことで、コロナ禍中の現地の生産者へのサポートにつながったことに深く感謝しています。

──10kgで50〜60円…!想像を絶する価格ですね。そんな中、コロナ禍前と同じ価格で買い取られたJFPさんは、現地の方にとっては救世主だったことと思います。では、アップサイクル活動を通して、具体的にどのような影響が出ましたか。実施してよかったと思う点があれば教えてください。
ドライフルーツのロスが目に見えて減少したことです。「ひとつひとつ丁寧に作ったものが形を変えて、食べる方に届く」ということが何より作り手として嬉しく、アップサイクルの取り組みへの広がりと共に、安心してモノづくりに取り組めるようになっています。
──生産者さまにとって、安心してモノづくりができる環境は何よりも守っていきたいものですよね。スナックミーとの取り組みのほかに、廃棄対策として始めた活動はございますか?
割れ・欠けにより「規格外」となったドライフルーツを活かした、アップサイクル商品としての案内を推進しまして、その中で製菓メーカーさんがパウンドケーキにご活用くださいました。ただ現状では、アップサイクルに取り組んでいただけるメーカーさんが少なく、これからのアクションが必要になってくるなと感じています。

──現実問題、アップサイクルの活動は消費者のみなさんだけでなく、メーカーさんもなかなか取り組むのが難しいのですね。最後に、消費者のみなさんにお伝えしたいことがありましたらぜひお願いします。
こうして手にとっていただくことが何より嬉しく思います。フルーツは1年という長い時間をかけて、ようやく消費者に食べてもらうことができる世界です。つぼみの時から毎日ゆっくり時間をかけて育ち、時には摘果した方がいいのか判断に迷いながらも、収穫の時にはおいしい果実が実ります。その素材を、そのままのおいしさで無添加ドライフルーツとして丁寧に仕上げています。
しかしながら、無添加のドライフルーツは自然の影響を大きく受けてしまいます。同じ工程で作っても、加工時のフルーツの生育・熟度の具合により、年によっては色味の違いから規格外品が多く出てしまうことがあります。本来であれば食べていただける素材をスナックミーさんがすばらしいアップサイクル商品にしていただけました。
それらの商品を、1日の限られた食の中で選んでいただけることが嬉しく励みになっています。これからもカンボジアの産地と共に笑顔になれる食を提供できるように頑張ります。本当にありがとうございます。


JFPさん、阿古さん、お忙しい中快くインタビューを引き受けてくださって本当にありがとうございました。JFPさんのお取り組みや、現地の農家さんの力に少しでもなれる存在でありたいと強く思います。今後もスナックミーは、サブスクリプションの仕組みを活かしたロスの少ない生産管理・在庫管理に加え、寄付制度などの仕組みを通してフードロス削減の一助を担えるよう尽力してまいります。これからもスナックミーをどうぞよろしくお願いいたします。
阿古哲史(あこ・てつし)さん
株式会社JFP(ジャパン・ファームプロダクツ)代表。「アジアで食の『安全・安心・良品質』を提供する農業と食の総合カンパニー」を目指し、日本及びカンボジア産の果物を使用したドライフルーツやカシューナッツの販売を行っています。

執筆者 中川栞|株式会社スナックミー ライター・エディター
Web制作会社の管理職としてライターの指導・教育に従事したのち、株式会社スナックミーでコンテンツ制作を手掛ける、おやつライター兼エディター。安心・安全の「おやつ時間」の楽しみ方や、暮らしや職場におやつがある日々の豊かさ、福利厚生置き菓子の魅力を軸に、自社オウンドメディア『snaq.me magazine』の記事や商品パッケージのコピーライティングなどを担当。好きなおやつは『スナックミーのやさしいキャラメル』と『キングソロモンデーツ』。

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全国150社以上の生産者さんと一緒につくる、ほかでは食べられない特別なおやつたち。
体と心にやさしいスナックミー基準のおやつを、ワクワクと一緒にお届けします。
お仕事中のリラックスタイムに、ぜひみなさまでお楽しみください!