共食がエンゲージメントを高める?職場の「食」が組織に与える影響とは〜くるめしとの共同調査より〜

2026/4/27

取り分けられたツナとワインが並ぶテーブル

働き方の多様化が進み、オフィス回帰の動きが広がるなか、社員同士のコミュニケーション不足や組織へのエンゲージメント低下に課題を感じている企業は少なくありません。

こうした背景のもと、いま改めて注目されているのが「食」を通じたコミュニケーションです。株式会社スナックミーは、株式会社くるめしと共同で、職場における食への取り組みが従業員のエンゲージメントにどう影響するかを調査しました。その結果、“共食(ともに食べること)”が、組織への帰属意識やコミュニケーションの活性化に影響を与えていることが明らかになりました。

今回は、調査結果をもとに、企業における「食」の役割と、福利厚生としての活用の可能性について整理します。

【調査概要】
「職場での「食」に関するお取り組み」に関する調査
■ 調査対象:くるめし弁当会員・シェフコレ会員およびsnaq.me office(スナックミーオフィス)利用企業担当者
■ 調査対象数:302名
■ 調査期間:2026年2月10日〜2月16日
■ 調査方法:インターネットを用いたアンケート調査

※各グラフの数値は、小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※リリース内の企業規模の定義は下記としています。
ベンチャー・スタートアップ企業
中小企業=資本金5,000万円~3億円以下・従業員50人~300人
大企業=最終業年度の資本金が5億円以上または負債200億円以上・従業員1,000人以上

「共食」がある職場は、帰属意識が高い

あなたの職場では、同僚や上司と一緒に食事や軽食をとる慣習(共食)がありますか。

調査によると、約半数の企業で「同僚や上司と食事・軽食をともにする習慣がある」と回答しています。

あなたは現在勤めている会社に対して、「愛着」や「貢献したいという気持ち(帰属意識)」を感じていますか。

注目すべきポイントは、共食の機会がある人のうち、69.8%が「会社への愛着や貢献意欲を感じている」と回答している点です。一方で、共食の機会がない場合は57.5%にとどまり、およそ12ポイントの差が見られました。

この結果から、「食を共にする」ことが、組織への帰属意識や人間関係の強化につながっていることがうかがえます。

コミュニケーションの広がりにもつながる

おやつやお弁当などの「食」があることで、「他部署との会話」はどう変化しましたか。

共食の効果は、心理面だけにとどまらず、コミュニケーションの面でも一定の変化が確認されています。特に顕著に差が見られたのは、ベンチャー・スタートアップ企業で、約48.4%が「他部署との会話が増えた」と回答しています。

おやつやお弁当などの「食」があることで、以下の項目はどう変化しましたか。

また、職場におやつやお弁当などの「食」があることに対して、「気分転換しやすくなった」「会話のきっかけが生まれた」といった声も多く見られました。日常の中に「食」という接点があることで、自然なコミュニケーションが生まれやすくなっていると考えられます。

求められるのは「コミュニケーションを生む食」

職場にあったら嬉しい、または充実させてほしい「食の福利厚生」は何ですか。

では、社員はどのような食の福利厚生を求めているのでしょうか。

調査では、導入したい施策として以下が上位に挙げられています。

  • お弁当の無料支給・社内販売

  • 食事手当・ランチ補助

  • 高機能コーヒーマシン・ウォーターサーバー・無料自販機

これらに共通するのは、「食事を提供する」というだけでなく、人が自然と集まり、会話が生まれる環境をつくるという点です。つまり、社員が求めているのは、単なる福利厚生としての「食」ではなく、日常の中で自然なコミュニケーションを生み出す場としての「食」といえるでしょう。

【関連記事】社内コミュニケーションの活性化施策に。置き菓子・オフィスコーヒーの福利厚生

歓送迎会のスタイルも多様化

あなたの会社で、新入社員の歓迎会はありますか?

職場における歓送迎会を「実施している」企業は67.9%と約7割にのぼり、いまも重要なコミュニケーションの機会として機能しています。

あなたの会社で、新入社員の歓迎会はありますか?

企業規模別に見ると、大企業では79.4%と実施率が最も高く、一定の文化として定着していることがうかがえます。

どのようなスタイルの歓迎会を実施されていますか?

開催形式としては、「就業後に飲食店で実施」が78.4%と最も多く、従来型のスタイルが主流です。

一方で、ベンチャー・スタートアップ企業では、「飲食店でのランチ開催(30%)」「社内でお弁当を囲むランチ形式(30%)」といったように、業務時間内に実施するライトな形式も多く見られました。

この結果から、歓送迎会は依然として重要なコミュニケーション機会である一方で、企業や組織の特性に応じて、実施方法が多様化していることがわかります。ランチ形式での歓迎会は、参加のハードルを下げ、より多くのメンバーが気軽に関われる場をつくれる機会ともいえます。

「食」を起点に組織のつながりを育てる

スナックミーのボックスからお菓子を手に取る様子

今回の調査から、“共食”が組織のエンゲージメントやコミュニケーションに影響を与える要素であることがわかりました。実際に、共食の機会がある社員ほど会社への愛着や貢献意欲が高く、また他部署との会話が増えるなどコミュニケーションの広がりにもつながっています。

とはいえ、社員が自発的・継続的に共食の機会をつくることは難しいため、日常の中で自然と共食が生まれる環境を、組織として整えることが重要です。たとえば、オフィスに軽食やおやつを常設したり、休憩時に人が集まりやすいスペースを設けたりすることで、無理なくコミュニケーションの接点を増やすことができます。

小さな工夫でも、「一緒に食べる」という体験が、職場の空気や人間関係に少しずつ変化をもたらしていきます。まずは取り入れやすい形から、「食」を起点としたコミュニケーションづくりを検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者 snaq.me office編集部

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