アップサイクル製品の価値拡大のために。意識調査からわかった行動実践のアイデア

2025/1/7

スナックミーが開発したアップサイクル商品のパッケージ

本来であれば廃棄される不要品に新たな付加価値をつけ、より価値が高いものに生まれ変わらせる取り組みである「アップサイクル」をご存知ですか?ものの廃棄量を減らしてフードロス削減などに貢献するだけでなく、不要品をもとに新たな楽しみや喜びを生み出すことができる、サステナビリティの高い施策です。

規格外の果物や野菜を再利用したアップサイクルのお菓子開発を続けているスナックミーは、このたび【アップサイクルに関する意識調査】を実施しました。消費者によるアップサイクルの認知実態とともに、企業のブランドイメージ向上にもつながる、間接的に社会貢献ができる福利厚生サービス『スナックミーオフィス』についてもご覧ください。

アップサイクルの知名度は高くない

まずそもそも、アップサイクルという言葉を知っている人はどれくらいいるのでしょうか。回答者のうち「聞いたことがある」と答えた人は12.1%、そのうちさらに「意味を知っている」と答えた人は全体の8.4%と、低い割合に留まりました。近しい言葉である「リサイクル」と「リユース」は平成初期から長らく提唱され続けているので、アンケート対象者である20代後半~50代後半の人々に高い認知を受けているのだと推測できます。

「アップサイクルという言葉の意味を知っているか」というアンケート結果のグラフ画像

ただし、たとえば古着のデニムからバッグを作ったり、規格外の果物でジュースを作ったり、段ボールやプラスチックごみから家具を作ったり…といった聞き馴染みのある取り組みが実はすべてアップサイクルにあたるので、実際のところは「取り組みの具体例を把握してはいるが、それを指すアップサイクルという言葉を知らない」層が多いという仮説も立てられます。

アパレル・雑貨・食品ジャンルのアップサイクル認知度が高い

アップサイクルの意味を知っている人々は、どういった分野においてその言葉を知るのでしょうか。上記設問で「意味を知っている」と答えた人に商品ジャンル別の認知度調査および購入経験調査を行ったところ、以下のような結果が出ました。順位に差はありますが、いずれもアパレル・雑貨・食品の3ジャンルが上位を占めています。

「どのジャンルのアップサイクル商品について知っているか、買ったことがあるか」というアンケート結果のグラフ画像

とくに両項目で首位となったアパレル分野においては、たとえば「破れた服にワッペンをつける」「好みのデザインのボタンに付け替える」ようなリメイク(アップサイクルとは少し異なりますが近しい観点です)行動が企業を介さずとも消費者側でポピュラーに行われているので、アップサイクルの取り組みも耳に届きやすく、魅力に感じやすいのだろうと推測できます。

アップサイクル商品を選ぶ人は過半数以上

次に、アップサイクルの意味を知っている人を対象に「双方の機能・デザイン・価格が同等のものである場合、アップサイクル商品とそうでない商品のどちらを購入するか」という調査を行いました。その結果、半数を超える56.3%の人が「アップサイクル商品を購入する」と回答しました。

「アップサイクル商品とアップサイクルではない商品のどちらを買いたいか」というアンケート結果のグラフ画像

一方で「アップサイクルではない商品を購入する」と回答した人は20.9%に留まり、倍以上の方がアップサイクル商品を選択することがわかっています。アップサイクル商品の購入を通じ、社会・環境貢献意欲というほど大げさなものでなくとも「ちょっといいことをした気分」を味わいたい人が多いのかもしれません。

では、価格が異なるとどういった変化が生じるのでしょうか?「通常商品の価格と比較して、どの程度であればアップサイクル食品を購入しようと思うか」という調査には以下のような結果が出ました。(こちらの設問は商品の対象を「食品」に絞っています)

「価格がどのようであればアップサイクル商品を買うか」というアンケート結果のグラフ画像

「価格はあまり気にせず買う(20%以上高くても買う)」人が10.2%、「11〜20%程度高くても買う」人が19.5%、「10%程度高くても買う」人が24.7%と、全体の過半数を占める54.4%の人が、非アップサイクル品より高級であってもアップサイクル商品を購入する意向を示しました。お得かどうか、馴染みがあるかどうかという観点を超え「アップサイクル」という取り組みそのものに魅力を感じる人が多いことが伺えます。

エコ意識が高い人ほどアップサイクルに興味あり

アップサイクルの認知と環境保護意識の関連性について見ていきましょう。アップサイクルという言葉を知っている人を対象に、環境や地球にやさしいエシカルな商品を日常的に購入しているかどうかを調査したところ、以下のような結果が出ました。「よく購入する」人は24.2%、「たまに購入する」人は48.2%で、合わせると全体の過半数である72.4%を記録しています。

「普段からエシカルな商品を購入するか」というアンケート結果のグラフ画像

また「双方の機能・デザイン・価格が同等のものである場合、アップサイクル商品とそうでない商品のどちらを購入するか」という前述の調査にこちらの結果を絡めたところ、普段からエシカルな商品を「よく購入する」人と「たまに購入する」人の60%がアップサイクル商品を購入すると回答しています。日頃から環境保護について意識をめぐらせ、購入時に「エコかどうか」という判断基準を設けている人のほうが、アップサイクル商品の購入意向も高いことがわかりました。

アップサイクル=ヘルシーで公正なものという認識

最後に「アップサイクル食品に対するイメージとして思い浮かぶもの」のアンケートを行いました。「環境によさそう」が首位47.0%、次いで「ヘルシー」32.1%、「トレーサビリティがしっかりしていそう」31.6%という結果が出ています。

「アップサイクル商品に対しどんなイメージを持つか」というアンケート結果のグラフ画像

トレーサビリティとはTrace(追跡)とAbility(能力)を組み合わせた、その商品がいつ/どこで/何を使って/誰が/どう作ったかを明らかにすることを指した言葉。環境と健康への配慮がなされていることだけでなく、消費者に対して隠しごとや嘘がなく、公正・明瞭であるというイメージを抱く人が多いようです。

調査サマリー・結果から得られた示唆

これらの調査結果から、以下のような示唆が得られます。リサイクルやリユースと比べるとアップサイクルはまだまだ発展途上にある取り組みですが、適用できる商品は衣服や飲食品などの消費者にとって身近なものが多く、たとえ環境保護意識が低い層をターゲットに据えたとしても、消費行動につなげるハードルはそう高くはないかもしれません。また、エコ・ヘルシー・公正といったポジティブイメージを多く持つことから、企業のブランドイメージ向上のために活用する手段も見込めます。

・アップサイクルという言葉の知名度はまだ低いが、認知層には一定の熱意が感じられ、参入企業や施策によっては今後の市場拡大や理解拡大が期待できる。
・今後アップサイクルの取り組みをさらに広めようとする場合、現時点で認知度の高いアパレル/雑貨/食品分野において施策を行うと、ほかのジャンルを新規開拓するよりも高い効果が期待できる。
・非アップサイクル価格が同等であっても、アップサイクル商品のほうがいくらか高額であっても、アップサイクル商品を選ぶ消費者はけっして少なくない数存在する。
・アップサイクルにはエコ/ヘルシー/公正/正直/オーガニックなどの、ポジティブかつピュアなイメージが付随する。

アップサイクルお菓子の商品開発を続けるスナックミー

スナックミーが開発したさまざまなアップサイクル商品(パイ菓子・パウンドケーキ・クッキー・ジュースなど)

個人や法人のお客さまへ、無添加お菓子をご褒美として楽しむ「おやつ体験」のサブスクをご提供している私たちスナックミーは、2020年初頭から継続してアップサイクル食品の開発に努めています。味はよいのに形や色が規格外であるため、通常商品として出荷できず廃棄になるさだめの果物や野菜を使い、さまざまなお菓子を生み出してまいりました。

規格外食材のほかにも、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い卸先を失った生産者さまから野菜や果物を全量買い取り、それをもとにおやつを生み出すなど、積極的な活動を続けています。ただ食べられるようにするだけでなく、もっとおいしく、もっと楽しく味わってもらえるように生まれ変わらせる「おやつのアップサイクル」がスナックミーのこだわりです。

こういった取り組みにご興味を持っていただき、スナックミー商品の購入・導入を通じてフードロス削減をはじめとする食糧問題に貢献したいという法人さまのお声を多く頂戴しています。『スナックミーオフィス』を、自社のイメージアップにも役立ち社会貢献につながる福利厚生としてご活用いただけると幸いです。

【関連記事】SDGs達成と地産地消拡大につながる?企業の具体的な取り組み事例紹介

■ 調査概要:アップサイクルに関する調査
■ 調査対象:25〜59歳の男女
■ 調査期間:2021年7月2日〜7月9日
■ 調査方法:ネットリサーチ
■ 調査地域:全国
■ 有効回答数:2,166サンプル

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執筆者「中川栞」の顔写真

執筆者 中川栞|株式会社スナックミー ライター・エディター

Web制作会社の管理職としてライターの指導・教育に従事したのち、株式会社スナックミーでコンテンツ制作を手掛ける、おやつライター兼エディター。安心・安全の「おやつ時間」の楽しみ方や、暮らしや職場におやつがある日々の豊かさ、福利厚生置き菓子の魅力を軸に、自社オウンドメディア『snaq.me magazine』の記事や商品パッケージのコピーライティングなどを担当。好きなおやつは『スナックミーのやさしいキャラメル』と『キングソロモンデーツ』。

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