伝統的な干し柿づくりの「本場の本物」と呼ばれる由縁とは──畑ほし柿生産組合・冨士本数彦さん

2021/7/8

スナックミーのドライフルーツ『干し柿スティック』のパッケージ

干し柿と聞くと、柿がまるごと干されたものを想像しますよね。でもスナックミーでお届けしているのは、ぱくっと食べやすいスティック状になった干し柿なんです。今回は、島根県東出雲から『干し柿スティック』をお届けしてくださる、畑ほし柿(はたほしがき)生産組合の冨士本さんにお話をお伺いしました。450年続く伝統の継承と、よりおいしい干し柿を作るための革新。干し柿の秘密に迫ります。

スナックミーで大人気の『干し柿スティック』

お皿に盛られた、スナックミーのドライフルーツ『干し柿スティック』

寒暖差によって生まれる雪のような果糖をまとった干し柿を、手軽にスティックのように食べることができる『干し柿スティック』。「飴色の宝石」と称されるほど希少な、島根県東出雲の畑地区の干し柿を使用しています。ねっとりとした食感と濃厚な甘みが広がり、少しずつ大切に食べたくなってしまう大人気のおやつです。

伝統的な干し柿に新しい挑戦を

──とろける干し柿、きっと生産にも畑地区ならではのこだわりがあると思いますが、どのようなことにこだわっていらっしゃいますか?

畑ほし柿では、栽培から加工まで一貫して行うことにこだわっています。他産地の原材料などは一切使用せず、地区の農家のみなさんの手仕事で生産している。これが「本場の本物」と呼ばれる由縁です。

また、より自然に近い味のおいしい柿をお届けするために、園地での除草剤の使用や、一般的な生産工程である硫黄燻製(硫黄を燃焼させて二酸化硫黄を発生させ、干し柿の防虫や黒変防止を行うもの)も廃止しており、エコファーマーにも認定されています。硫黄燻製は柿生産において非常に一般的な手法なので、新しい挑戦をするのは大きな決断でした。

──おいしい柿を育てるためのこだわりにあふれていますね。その一貫生産の過程で苦労されることはありますか?

今(2019年2月当時)は柿の木の剪定作業中ですが、このような草刈り作業は年に5〜6回ほどあります。傾斜地の園地がほとんどで、大型機械などは使えないため、小型のエンジン付きの草刈り機で行います。

その一方で毎年有機質を大量に投入するため、梅雨時期など草を刈っても刈ってもすぐに伸びてきてしまうのが大変ですね。畑地区の生産者は、各自で自分たちの園地の草刈りをするのですが、すべて刈り取るのに丸々2日ほどかかります。これを4月から10月ごろまでの間、おおよそ毎月行っているのです。

──かなりの重労働ですね……!

あとは、近年の温暖化によって柿を乾かすことにも苦労していますね……干すには空気が乾燥していて、寒いことが一番大切です。せっかく干しても暖かい雨降りなどが続いたら、カビの発生の原因に。我が家でも数年前に2万個も廃棄しました。自然が相手の仕事ですから苦労もありますが「懐かしい味ね」と喜んで食べてくださる方々のためにも、安心・安全な干し柿づくりを楽しんで続けていきたいです。

晩秋、オレンジに染まる柿すだれ

畑ほし柿生産組合の、干し柿製造に使用する「柿小屋」

栽培から加工まで一貫生産する中でも、こだわりがあるのが天日干しです。柿小屋で1ヶ月間じっくりと乾燥させます。ほかの干し柿の産地では機械乾燥させることも多いですが、畑では生産農家全19戸がそれぞれ干し柿専用の乾燥場である「柿小屋」を持ち、ここで乾燥させます。

じっくりと干された柿は、ゆっくりと甘みが増し、熟成され、芳醇な干し柿になります。柿すだれでオレンジ一色に染まる晩秋は、まさに畑地区の干し柿づくりのハイライトです。

若い人にも干し柿のおいしさを知ってほしい

──干し柿スティックはどのようにしてできあがったのですか?

干し柿は伝統的で素朴なおやつ。おいしいものがなんでもある時代ですが、このおいしさを産地から離れた都市部の人や、若い方にも知ってほしいと思ったんです。そこで、食べやすいように干し柿をスティック状に切って商品にしました。このスティック状の干し柿をきっかけに、都市部の方々にも畑ほし柿を知っていただくことができました。

──『snaq.me』ユーザーの皆様に、メッセージをお願いします!

機会がありましたら、どんなところで栽培から加工までしているのか、ぜひ確かめにお越しください。秋には絶景を見ることができます。「畑ほし柿生産組合」のHPFacebookもぜひご覧くださいね!


冨士本数彦(ふじもと・かずひこ)さん

昭和30年生まれ。代々ほし柿農家を営む。現在は「畑ほし柿生産組合生産組合」の理事として、安心・安全でおいしい畑ほし柿を一人でも多くの方々に味わっていただくために活動を行っている。

スナックミーは、誰もが安心して楽しめる「やさしいおやつ」を届けるブランドです。素材や作り手と向き合いながら、おやつの時間をより心地よいものにすることを大切にしています。
遊び心に満ちたおやつの時間のワクワクを、働くおとなの毎日にも。法人向けサービス『snaq.me office(スナックミーオフィス)』も展開しています。

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執筆者「中川栞」の顔写真

執筆者 中川栞|株式会社スナックミー ライター・エディター

Web制作会社の管理職としてライターの指導・教育に従事したのち、株式会社スナックミーでコンテンツ制作を手掛ける、おやつライター兼エディター。安心・安全の「おやつ時間」の楽しみ方や、暮らしや職場におやつがある日々の豊かさ、福利厚生置き菓子の魅力を軸に、自社オウンドメディア『snaq.me magazine』の記事や商品パッケージのコピーライティングなどを担当。好きなおやつは『スナックミーのやさしいキャラメル』と『キングソロモンデーツ』。

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