
Flapjack(フラップジャック)というお菓子、ご存知ですか。これはイギリスの伝統的なグラノーラ菓子で、家庭でつくるほかカフェや駅のキオスクなどでも広く愛されているのですが、この単語について調べてみると「パンケーキ」という意味が出てくることが多いです。グラノーラやオートミールの固いザクザク系お菓子なのに、パンケーキが関連するのはいったいなぜなのでしょうか。
実はフラップジャックは、イギリスとアメリカで言葉の意味が異なる不思議なルーツを持つ焼き菓子なんです。今回はそんな少し変わったイギリスのお菓子「フラップジャック」についてご紹介します。

そもそもフラップジャックがどんなお菓子なのかというと、オートミールバーやグラノーラバーと呼んだほうがわかりやすそうです。オーツ麦・バター・砂糖・ゴールデンシロップ(イギリスで古くから愛されている糖蜜シロップのこと)が基本の材料で、ここにドライフルーツやナッツ、チョコレートなどをお好みで加えます。
バター・砂糖・シロップを火にかけて溶かしたらオーツ麦などと混ぜ合わせ、トレーに平たくのばしてオーブンで焼くことで完成。イギリスではカリッとしたタイプよりも、フロランタンの表面のように柔らかくネチッとしたものの方が好まれるそうです。シェイクスピアの有名作品『マクベス』にも名前が登場する、長い歴史を持つ国民的伝統スイーツです。
フラップジャック(flapjack)のうち、フラップ(flap)はパンケーキをひっくり返すという意味を持つ動詞だといわれていますが、ジャック(jack)のほうは諸説あります。中でも「普通よりも小さい」という意味が支持されており、ひとくちサイズのパンケーキをフラップジャックと呼んでいたという説や、はたまたジャックさんという男性の名前に関連した由来も。
イギリスでフラップジャックというと、このオートミールバーのような硬いお菓子を指しますが、アメリカでは【フラップジャック=パンケーキ】と認識されるのです。というのも、かつてはイギリスでも【フラップジャック=パンケーキ】として使っていた言葉の意味が、いつしか【フラップジャック=オーツ麦の焼き菓子】に変わったのだとか。意味が変わる前のパンケーキを指す言葉としてイギリスからアメリカに伝わり、アメリカではフラップジャックといえばパンケーキが主流になったまま現代に至ります。

もしイギリスやアメリカに行く機会があれば、同じ言葉でも意味が異なるものや文化を探してみるのもおもしろそうですね。家庭の味や手軽なスナック菓子として親しまれているフラップジャック、ぜひ伝統菓子の本などで詳しいつくり方を調べて作ってみてください。
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執筆者 中川栞|株式会社スナックミー ライター・エディター
Web制作会社の管理職としてライターの指導・教育に従事したのち、株式会社スナックミーでコンテンツ制作を手掛ける、おやつライター兼エディター。安心・安全の「おやつ時間」の楽しみ方や、暮らしや職場におやつがある日々の豊かさ、福利厚生置き菓子の魅力を軸に、自社オウンドメディア『snaq.me magazine』の記事や商品パッケージのコピーライティングなどを担当。好きなおやつは『スナックミーのやさしいキャラメル』と『キングソロモンデーツ』。

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