近年、”健康経営”や”働き方改革”など経営的立場から、企業の生産性を高める様々な施策が提唱されています。
そんな中、生産性に直結するといわれているのが、職場のコミュニケーションです。
最近は、生産性向上のための様々な便利ツールの利用が推奨され、対面でのコミュニケーションの頻度が減少しているのではないでしょうか。

業務の生産性向上が求められている現代ににおいて、改めて職場のコミュニケーションの重要性について迫りたいと思います。

コミュニケーション活性化の重要性とは？

従業員の心と健康、労働意欲はどの企業にとっても大切な経営資源ではないでしょうか。
従業員が気持ちよくモチベーションが高い状態を保ちながら仕事をすることで、企業の生産性は必然的に高まります。
コミュニケーションしやすい職場環境を整備することで得られるメリットとしては、”業務効率化”、”モチベーションアップ”、”離職率の低下”があげられます。

コミュニケーションの円滑化を通して得られる２つのメリット

①業務の効率化
産業革命以降、ホワイトカラーと呼ばれる職業群が劇的に増え続けています。
ホワイトカラーとは、企業内の管理部門等に所属し企画・管理業務等を中心とする知的労働者の事を示します。

参考：https://www.npr.org/sections/money/2015/05/18/404991483/how-machines-destroy-and-create-jobs-in-4-graphs

ブルーカラーのような時間と体力を投資し続ける業務形態だけではなく、
今までの知恵や経験を最大限に活用しながら付加価値の高い業務を遂行することが求められるようになりました。
社員同士のコミュニケーションを効果的に行うことで、今までになかった新しいモノやコトを生み出す仕組みづくりに期待ができます。

②モチベーションアップアップ

従業員ひとりひとりが高いモチベーションを保ちながら仕事に取り組むことで、
企業全体の生産性を劇的に高めてくれます。
逆にいえば、仕事に対するモチベーションが低下する要因を知っておけば、生産性の高い組織を作ることができるのではないでしょうか。

参考：https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/08/dl/02_0003.pdf

労働政策研究機構の調査によると、職場のコミュニケーションが円滑でない職場環境ほど仕事に対しての意欲が低いということが分かりました。
また、下の表からわかるように、離職した理由についても、人間関係が原因でやめる割合も高めという事が判明しました。

参考：https://www.jil.go.jp/institute/research/2017/164.html

コミュニケーションを活性化するオフィス作りとは？

参考：https://www.shigotoba.net/korekaranooffice_1904_office_communication.html

従来のオフィスコミュニケーションとしては、社内会議室や商談室などフォーマルなものから”飲みにケーション”や”タバコ部屋”などのインフォーマルの空間がありました。

一方で最近のコミュニケーションとしては、”社内カフェ”、”オープンスペース”、”フリーアドレス制デスク”などがあげられます。また、定期的な1 on 1ミーティングなども新しく生まれたコミュニケーションスタイルと言えるでしょう。

中小企業の最大の経営資源・”人材”を有効活用しましょう。

国内の9割以上は中小と呼ばれる企業群になります。
そして、多くの経営者は人材の確保・育成に頭を悩ませているのではないでしょうか？
国内の労働人口の減少と人材の流動性が相重なって、人材に対する費用対効果も著しく下がってきています。

そんな時代だからこそ、社員同士のコミュニケーションを大切にすることが大切なのではないでしょうか？
1人1人のモチベーションを高め、仕事の生産性を高める事が求められます。
企業の成長を考える上で、長期的な視野を持ちながら少しづつできることを始めてみては如何でしょうか？